安倍首相辞意表明

  • Diary

安倍首相が辞意を表明し、会見が行われた。

臨時国会が始まった今このタイミングで辞任はどうかと思ったが、いろいろ考えてみるとそうでもない。

自らの公約の形の実現に自分の存在が邪魔になったこと、対外政策における約束の履行の不可能、それに伴う対外的信頼低下及び外交の難化。
そういったものを考慮して、国会の出来るだけ早い時期での辞任で、次期首相の意図を出来るだけ国会に載せようと思ったのではないだろうか。

まず辞任の理由は”自らの存在”による国政運営の障害の増大。
これは自分の公約の達成困難な事が挙げられる。
自らが先頭に立ち、テロとの戦いにおける日本の役割を明確にし、継続しようとしたが、それを推進するにあたっての安倍首相の考えとは異なる小沢民主党代表との党首会談を断られ、11 月に給油活動の中断は避けられない状況となった。

なぜ避けられないかというと、給油活動がテロ特別措置法という”とりあえず”の法で未だに行っているのが問題であり、小沢氏の認めないところでもあるために時間切れになってしまう。
きっちりと時間をかけて法整備をするかしないかの議論をして正式な形にしようという小沢氏に対して、安倍首相は形にこだわらずに実際の行動で対応する、つまりとりあえずだろうがなんだろうが形にこだわらず、今必要と思われるところをやろうとしている。
ここにも安倍首相の強烈な国に対する政治推進の意識が現れている。
問題はその強烈な意識が他の人と共有されているかどうかということだ。

参院選挙の結果を見ると”ほとんどの人は”これからの日本を描く政治とはほとんど関係のない、つまらない年金問題など、政治の本質とは関わりのないところで投票行動を行っているようだが、結果を見ると安倍首相とは意識を共有していない。

しかし意識を共有していようがなかろうが、安倍首相は自らの信ずるところに拠って政治を進めようとする。ここで大きな失敗はオーストラリアにおける対外的なテロとの戦いにおける給油活動継続の約束だ。
この約束の履行の不可能を悟ったために今回の辞任に至った。

自分の存在が邪魔というのは、自分が政策を指示・発言したのに対し、参院選で第一党になった民主党との思想が違うことで政局運営が難しくなったということを指している。
確固たる信念を持っているために方針を明示するが、民主党の反対によって明示された方針の実現が難しくなり、自分が首相であり約束もしてしまったために妥協も出来ないという状況。
これも対外的な状況とともに辞任の大きな理由だろう。

私は安倍首相の政治の方針とは全くあわなかったが、今回の辞任会見を見て、「あぁ、安倍首相は自分の事よりも国の事をよく考えているな」と思った。
改革を一人で押し進めていながら途中で軟化した小泉前首相よりも無理が無く、よほど日本のことを考えているなと思えた。

マスコミや野党などは”無責任”云々を言うかもしれないが、日本の状況から見たときに”無責任”と言えるだろうか。
第一報を聞いたときには私も無責任だと感じたが、よく考えると国の事をよく考えた辞任である。

とはいえ、首相という立場を考えると安易な印象は否めない。

Track Back

Track Back URL

コメントする

※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。

公開されません

(いくつかのHTMLタグ(a, strong, ul, ol, liなど)が使えます)

このページの上部へ