カップ戦を含めて一ヶ月以上勝ちに見放されたインテルはアウェイのローマ戦を迎える。
二位につけているローマはリーグ最少失点、最多得点だ。しかし二位である。トップはインテルと同じくミラノをホームとするACミラン。ここでインテルが勝ってしまうと勝ち点差が8まで拡がりかねない。う~ん、ライバルの優勝を阻むか自チームの勝利を優先するか。まぁもちろん勝利なんだろうけど、最近のインテルはライバルの優勝を阻むほうに進んでいっている。自滅気味だ。
怪我から復帰したカンナヴァーロが3バックの一角を担う。しかしスタンコビッチとレコバはブレシア戦での行為によってそれぞれ2試合と1試合の出場停止。
あいかわらずザッケローニはヘルヴェグを信頼して右サイドを任せる。そしてセンターには時々しかパッとしないファーリノス。アヒル顔だ。どっちかというとサネッティもアヒル顔だが雲泥の差だ。そんなことはどうでもいい。そしてキリがウイングというか自由に動けるMFとして入ったはずだが、ほとんど左サイドでプレーをしていた。このへんはザッケローニの指示があったのだろう。
試合が始まりなかなかハイレベルな闘いが展開された。初めのチャンスはインテル。アドリアーノのシュートは惜しくもポストに弾かれる。拮抗した試合の中双方時折チャンスがあるが決められない。
しかしトッティは危ない男だ。トッティにボールが入る瞬間にはカッサーノは走り出している。そしてトッティはワンタッチもしくはツータッチでカッサーノに送る。カッサーノの走るコースもまたいい。ディフェンダーの裏を取る、そしてボールと相手DFの間に体を入れて距離はあるがキーパーと一対一の状況を作り出す。そんな展開やサイドに開いて上がってくるトッティやマンシーニ、ダクールなどにパスを送り込む。ヤヴァイ。
しかしインテルのディフェンダーは気をつけているのだろうが、相手が一枚上、キーパーとの一対一の状況を何度も作られてしまい、前半終了寸前にトッティのツータッチからの浮き球がカッサーノに通ってしまい、技ありのキーパーを外すシュート。これで一点のビハインドでハーフタイムを迎える。
まぁ途中で幾度かゴールっぽいのがローマ側にあったけど、許してください。でもトッティのはオフサイド、サムエルのはゴールだろうけど。
攻撃が機能していたローマに対してインテルはローマと違って中盤の選手がペナルティエリアまで侵入することは皆無。それだけに相手DFもマークしやすいのだろうが、なんせビエリとアドリアーノ。迫力では天下一品。しかし相手DFにも対人兵器としては天下一品のサムエル、対人にはそこそこの切れやすいゼビナ。なかなか固い。
なによりも中盤から前線にボールが入らない。カウンターの状況だったらまだましだが相手が戻って守備を固められたらもうお手上げ。ここから精度のいいクロスが入ることは無い。
だからカウンターがとても重要なのだがここで目立つのが攻撃になると消極的なトーマス・ヘルヴェグ君。彼がインテルの中で最も精神的にやられているのかもしれない。カウンターだろうがなんだろうがボールを取られるのを極端に厭い、チャレンジというものがなく、バックパスばかり。いつも自信がなさそうで頑張って仕掛けてみても気持ちで負けているせいか中途半端で取られて終わり。時折ザネッティがクロスを上げるも精度を欠く。右サイドは攻撃出来ません。右サイドが弱いせいか、左サイドでもチェックが厳しく何も出来ない。そうこうしているうちにボールを取られる。
さて後半。
後半14分、上手い具合にいかないことに切れたファーリノスがミハイロビッチばりにマンシーニを蹴りまくりイエローカード。そんな状況を察してか、後半の選手の動きを見てなのか、ザッケローニはアドリアーノに替えてマルティンスを投入。怪我から復帰して久しぶりだ。彼が入ると相手DFの恐怖は増す。ユーベのレグロッタリエは餌食になった一人だ。
しかし63分トップスピードで走るマンシーニにカッサーノからのいいパス。カンナヴァーロはいない。独走でペナルティエリアまで切り込んでアダーニを交わしてシュート。これが決まる。トップスピードで来たとはいえアダーニはなんとかしなくてはならなかったが難しいといえば難しい。これで二点のビハインド。
どこかあきらめモードが漂うインテル。しかし今日はザッケローニは負けていない。67分何もできなかったキリに替えてカラグーニスを投入。相変わらず彼のドリブルは細かくて一つ一つの動きが素早い。これでインテルは息を吹き返す。カラグーニスの素晴らしい右ポストをかするロングシュートの後、オバのちょっと体が跳ねるような独特な動きと異常な俊敏性でローマゴールをこじ開けようとするがキーパーに止められる。しかし似たような状況が再び訪れた時ゴールの女神は少しだけインテルに微笑み、ディフェンダーに当たったボールはファーサイドのビエリに。これが決まって一点差。
しかし女心と秋の空、女神の心は移ろいやすい。またもや決定的なパスからカッサーノ。ドリブルコースがコルドバが戻ろうとするコースに切り込んできてコルドバは倒してしまう。これでコルドバはレッドカード。しかもPK。コルドバは二枚目で退場。これをトッティが決めて3-1。
コルドバの退場で次節怪我以外で出場停止がコルドバ、スタンコビッチ、マテラッツィ、カロン、ファーリノス、ヘルヴェグ、ザネッティ、怪我がエムレ、ココ、ガマーラ、アルメイダ。次節のキエーボ戦はディフェンスはどうなるのか。必殺ブレシェか?
そして試合の最後に調子に乗ったマンシーニの要らない一点がさらにスコアに追加され、インテルの重苦しさにさらなるおもりを加えた
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